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火の粉 (幻冬舎文庫)火の粉 (幻冬舎文庫)
(2004/08)
雫井 脩介

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-元裁判官で、現在は大学教授を務める梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。愛嬌ある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝い…武内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴んでいく。手に汗握る犯罪小説の最高傑作。 -

面白い。
そして怖い。

から捻じ曲がってしまっている歪んだ男。
加害者と言う憎しみの矛先がいなければ、
立っていられない鬼気迫る壊れかけた被害者。
家族を家族と思わない家族。
家族を信じられない家族。

人間の怖さを色々な面で感じる小説です。

テンポも良く、登場人物の心情の表現など文章も上手いので、
ハラハラしながら一気に読めるし、
個人的には結構おすすめ。

しかし今まで考えた事もなかったけれど、
裁判官の人って大変なんですね。

自分の決断(もちろん一人だけの決断ではないだろうけど)によって、
人のその後の運命に決定的に影響を与えてしまう。

時には、

被告人の命を奪うことにもなるし、
逆に他の誰かの命が奪われる結果を導くこともある。

考えて見れば冤罪で捕まる無実の人もいれば、
一方で無罪奉免の殺人鬼がいる可能性だって多いにあるんだよね。

裁判の結果は結果。
真実は分からない。

でもそんな事言っても疑心暗鬼になるだけで、
結局は間違いはあまりないだろうと、
信じていくしかないんだよね。

難しい問題です。
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2007年05月12日 | Comment:0 | TrackBack:0 | | | Top↑ |
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
(2006/12/21)
伊坂 幸太郎

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-引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の美青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に屋を襲わないか」と持ち掛けてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑。僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万円の教材を買いそうになった実績を持っているが、書店強盗は訪問販売とは訳が違う。しかし決行の夜、あろうことか僕はモデルガンを持って、書店の裏口に立ってしまったのだ!-

伊坂幸太郎小説の中での個人的なランキングでは、
それほど上位ではないけれど、
それでもやっぱり好き。

この作者の書く小説の魅力の一つは

"人物設定の面白さ"

にあると(勝手に)思っているけど、
このもそれは例外じゃないと思う。

クセがあるけど魅力的な登場人物に、
独特な台詞まわし。
ちょっとシュールでかっこいい。

の中で、こういう台詞があります。

『変人には二種類あるんだよね。
敬遠したいタイプと、怖いものみたさでしばらく付き合ってみたいタイプ』

筆者はきっとその後者を描いているんだろうと思う。

変人には変わりないんだけれど、
その根底にはどこか共感できるような人間性の良さを感じる。

だから好感がもてるのかな。

あとストーリー自体はそれほど変化のあるものじゃなくて、
川が流れるように進むんだけど、

その水面下で動く登場人物達の心も、
この話の魅力の一つです。

2007年05月05日 | Comment:0 | TrackBack:0 | | | Top↑ |
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